30代の夫婦、子ども3人の5人家族の事例です。家族念願の注文住宅を熊本市近郊に建てました。市街地まで30分圏内の好立地にもかかわらず土地価格は安かったこともあり、気合を入れて家づくりに邁進したそうです。
その結果、理想の住まいにしようと次々に付帯工事を追加してしまい、追加工事費だけで 1000万円近くかかる事態に。それでもまだギリギリ予算の範囲内だと考えて購入に踏み切ったのですが、登記費用や住宅ローンの手数料、水道の引き込み工事費といった諸費用を加えると、生活できるギリギリの月々のローン返済額となってしまったとのことです。
【対策】
注文住宅は自分たちだけの家をつくりたい人にとって大きなメリットがある半面、ある意味既製品として売られている建売住宅と比べると割高になるという点は、まず理解しておいた方がいいでしょう。それに加えて注文住宅の難しいところは他にもあります。よくハウスメーカーなどが提示している「坪単価○○万円」といった表示は、実は本体工事費のことだけを指していることが多いという点です(不確定要素の多い注文住宅では、こうした表示すらしないメーカーも多数あります)。
例えば「建坪30坪」で「坪単価40万円」と表示している場合、建物価格は 1200万円になります。しかしこれはあくまでも建物本体の価格です。駐車場や庭などの外構工事費や水道管やガス管、光回線の引き込み工事といった付帯工事費は、含まれていないケースがほとんど。床暖房などの特殊な設備工事や地盤改良工事が必要になると、さらに付帯工事費がかかってくるでしょう。
そのため注文住宅を建てる場合、総費用がどれくらいになるかを不動産会社とよく相談して決めることが重要です。強いこだわりがないなら、建売住宅を購入した上で追加オプションを付けていく方法もあります。こちらの方がトータルで見ると、割安になる可能性が高いといえます。
付帯工事費のかさむ要因となる「外構工事」については、最初は最低限の工事にとどめ、実際に住んでから必要となる部分を追加していく方がいいでしょう。生活していくうちに、問題点や改良点がわかるケースが多いからです。
レーヴハウスでは、今後も失敗事例をあげていきますので是非参考にしてください。